マンションのキッチンリフォームは、戸建て住宅とは異なり規約や構造上の制限があります。そのため、マンションのキッチンリフォームでは戸建てとは異なるポイントを押さえておく必要がありますが、特に注意が必要なのが天井の梁です。梁は建物を支える上で重要な役割を果たしている部分なので、リフォームで取り除くことはできませんが、マンションでは梁によって天井に凹凸があるケースが少なくありません。
このような場合、換気扇や吊戸棚を設置する際の障害になることがあるのですが、キッチンに対して平行に梁がある場合はその厚みに合わせて、換気扇や吊戸棚を手前に寄せることで対応することが可能です。このような設置方法は「ふかす」と呼ばれていますが、梁が大きい場合は対応できないことがあります。加えて、手前に寄せて設置するため圧迫感を感じるというデメリットもあるので注意が必要です。
また、梁と干渉する部分だけ切り欠くという方法もあります。キッチンメーカーによっては、現場で梁に合わせてカットできる梁欠き専用部材が提供されているのですが、このような部材を使えば余計な工事が発生しないため、リフォーム費用を抑えることができます。加えて、仕上がりがキレイというメリットもあり、圧迫感を感じることもありません。キッチンに対して垂直方向に梁がある場合も梁欠き専用部材で対応できるので、天井の梁が換気扇や吊戸棚の設置を妨げている場合は梁欠き専用部材を使うのが一般的です。
マンションのキッチンリフォームは天井の梁に注意!
投稿日:2022年10月28日 更新日:
執筆者:able to relax