壁付けキッチンは正面が壁になっている形式のものですが、対面型キッチンが多い中でリフォームの際に壁付けキッチンを選択する人がいます。これには利点があり、その利点を最大限に評価していることが要因です。まずはキッチンのスペースが広くなる点です。都市部などで一戸建てを建てる場合には狭い土地に建てることになるため、なかなか場所を確保しにくいという問題があります。壁付けであればその分広さを確保できるので、居住スペースを広げることができます。収納場所も確保しやすく、メリットはそこそこあると言えます。
一方のデメリットですが、対面型ではないため、リビングが近くにある場合は家族に背を向けるような形になります。これでは子供の様子を見るためにわざわざ後ろを振り向かなくてはならず、その点は面倒と言えます。後ろに立たれたり、向こう側の冷蔵庫へ飲み物を取りに子供が通る際に危険が生じることがあるのもポイントです。また来訪者がやってくる際にキッチンの中が丸見えになってしまうのも大きなデメリットです。これが嫌でリフォームに乗り出したという人もいる程です。
問題はそれぞれの問題をどのように評価するかにかかっています。とにかく居住スペースを確保したい場合にはそのほかの問題が些細な問題になりやすく、来訪者が多い場合には丸見えになることが嫌になることがあります。何を重視してリフォームを行うかが重要であり、優先順位をつけていくことが必要です。